そっくり人形制作

人形作りの日々を綴ってまいります。

　人形を作ることは幼い頃より興味を持っていました。初めて自分のために着せ替え人形を作った時のわくわく感をよく覚えています。そして初めて友人のためにそっくり人形を作ってプレゼントして喜んでもらえた時のことも。将来は誰かに人形を作る仕事がしたいと密かに思っていました。実際実行に移すのに、その時から40年近くも経ってしまったわけですが…。

　最近では、亡くなった方の人形をよく頼まれます。しかし、死んだ人の人形なんて怖いと言う方もいます。でも、写真でその人を偲ぶのならば、立体である方がずっといいのではないかと考えるのです。コロボックルのように小さな人形になって傍にいて微笑みかけていてくれたならと。その小さな手を握り、胸に抱くことが出来たならと。そうしているうちにいつしか悲しみは和らいでいくのだろうと、そう思うのです。

　人形は可愛らしいものであるのがベストだと思っています。その人形に自分の感情を映すものでもなく、その人形から何かを感じ取らせるものでもなく、ただただ単純に人の心をほっこりさせる、思わず笑顔で見つめてしまうような、抱きしめたくなるような、そんな人形を作っていきたいと考えています。

福田裕子

ご依頼者様の人形と共に猫ちゃんも三匹頼まれました。

なんだか、犬だか猫だかよく分からないのが出来ましたが、これでご勘弁願います。

ポリエステルニット生地で作った「手」です。
デフォルメ人形はこれを主に使用し、ふっくらと仕上げます。
指の先まで樹脂製のワイヤーが入っているので曲げることが出来ます。

これまでに作ってきた（作ってみた？）人形の手達です。試しに作ったものや、失敗したものです。未だにこれで完成！というものは出来ていません。まだまだ研究の余地はあります！丈夫である、スムーズに動く、見た目が良い等、課題は山積みです。

30cmサイズの人形用にスリッパを作りました。

底の部分はフエルトにしました。

頭です。頭部の土台です。これはなかなか苦労でして、何度も何度も作り直しながら作るわけですが、自分の駄目さ加減にうんざりするところです。展開図が分からないのです。いつも勘に頼るしかなく、私にもCADが出来たらどんなに楽ちんだろうと思ったりするのです。

先にお送りしているドールの着替えにスウェットセットのご注文がありました。

50cmサイズのデフォルメ人形用になります。

25cmサイズの人形のボディです。腕と脚が曲がります。

お孫さんへプレゼントされるそうです。衣装はドレス。着替え用にカジュアルな普段着を作ります。

ニット地は伸びるので、シーチングと一緒に縫います。

足の裏を縫ったら表に返します。

厚みのあるシーチングを重ねたものを、細い足首の中を通して表返しするのは大変です。薄手の素材を考えなければなりませんねぇ。

40～45cmドール用のジャンパーです。

紺色のジャンパーを着せてくださいということでお作りしました。

以前と同じスウェット生地で裏地付きのパーカーを作りました。

約45cmドール用サイズです。